目次
メン・イン・キャットとは?
仕事ひとすじの<オレ様>社長のトム(ケヴィン・スペイシー)は、家族や社員を犠牲に毎日働いていた。ある日、妻のララ(ジェニファー・ガーナー)から娘の誕生日を知らされ、怪しげな店長(クリストファー・ウォーケン)のいるペットショップでプレゼント用にネコを購入。
帰り道、会社乗っ取りを企てる社員の罠により、ネコと共にビルの屋上から転落。病院で意識が戻ったときは…なんとネコの姿だった!誰にも自分だと気付かれず、ペットとして家族に迎えられるトム。人間に戻るにため、トムはネコの姿のまま奮闘するが―!?
メインキャスト:
ケヴィン・スペイシー(仲野 裕)
ジェニファー・ガーナー(安藤 麻吹)
クリストファー・ウォーケン(立川 三貴)
ロビー・アメル(こばたけ まさふみ)
シェリル・ハインズ(髙梨 愛)、マーク・コンスエロス(陣谷 遥)スタッフ:
監督:バリー・ソネンフェルド
脚本:グウィン・ルーリー、マット・R・アレン
製作:リサ・エルジー
何か気軽に見れる映画を見たいなーと探していたら。可愛い猫ちゃんの表紙パッケージと共に見覚えのある映画タイトルとロゴ…

「メン・イン・キャット」
もうタイトル見たときに「え、何これ。メン・イン・ブラックのパロディ?猫の世界でUFOや宇宙と戦うてきな?」と思いました。
だって映画タイトルにしても、映画ロゴにしても。本当に「メン・イン・ブラック」ですよこれ。

なんだこれ。と思いつつも気になってストーリーを読んでみると、
「傲慢な社長パパが猫になっちゃった」
え、メン・イン・ブラック関係ない…?
と、思って調べてみると…
『メン・イン・キャット』(原題:Nine Lives)は、2016年制作のフランス・中国のコメディ映画。バリー・ソネンフェルド監督、ケヴィン・スペイシー主演。原題は英語のことわざ“A cat has nine lives.”(猫には9つの命がある。=なかなか死なない、強運の持ち主)から。
この「バリー・ソネンフェルド監督」。
実はアダムス・ファミリーやメン・イン・ブラックを作り上げた名監督。そんな監督が担当したのが今回のメン・イン・キャットだったわけですね。
正直なところ「メン・イン・ブラックのパロディじゃないなら同じ監督だとしてもこの邦題はあまりよくないのでは…」と思いましたが、まあそこは大人な事情があるのでしょうかね(投げやり)
まあとにかく!メン・イン・ブラックのパロディではありませんが「可愛い猫ちゃんのコメディ映画」のようなので見てみることに!
ワガママ社長は一番高いタワーを建てたい

一代で大手会社にまで成長させたブランドは「北米1高いタワー」の建設に夢中になっていた。
妻からの電話には出ず、仕事ざんまい。
11歳になる娘の誕生日も前日になって妻のララから言われるまではすっかり忘れていました。
娘のレベッカは父親のブランドから「何が欲しい?」と聞かれ「猫が欲しい!」と答えました。
猫が嫌いなブランドは会社で娘に何を贈ればいいのか議論をします(ここのシーンはとても微笑ましかったですw)
「ぬいぐるみの猫はどうです?」
「いいところを見つけたぞ。田代島だ」
と、「猫島」として日本で有名な田代島が出てきました!
田代島とは、宮崎県にある「ネコ島」と呼ばれる場所です。島には猫が溢れ住民よりもなんと猫の数の方が多いという猫天国。いつか行ってみたい…
そんな中、元嫁との息子であるデヴィッドは「毎年猫がいい言っています。ごまかせません」「愛してると言いたいのなら欲しがっているものを。猫ですよ」と言われ、ブランドは渋々ながらも猫を買いに行くことに。
レベッカの誕生日パーティに向かう途中でナビで最寄りのペットショップを検索し、そこへ向かいました。
「パーキンス・ペットショップ」
それがブランドが訪れたペットショップの名前でした。
狭い店内には自由気ままに猫が暮らしていて、猫用のおもちゃやアイテムがずらりと並んでいました。
少し不思議な店内には変わった店主・パーキンスがいました。

そこでブランドは「もう7つ命を使った」という猫を飼うことに。
店内のテレビでたまたま流れていたニュースが、ブランドが願っていた「北米1高いタワー」に関するニュースでした。
「シカゴのタワーが北米1の高さです。ニューヨークのファイアーブランドタワーは2番目と…」
ニュースが気になるあまり、猫の食器も適当に名前の入ったものを購入してしまいます。
「ミスター・もこもこぱんつ(MISTER FUZZYPANTS)」
それが猫の名前になってしまいました(笑)
パーキンスは帰り際に電話がなっているブランドに向かって「電話は出ない方がいい」と忠告しますが、ブランドは電話に出てしまいます。
猫への転身
ブランドは電話で社員のイアンに会社に呼び出されました。タワーの屋上に、イアンとブランドは猫と一緒に向かいます。
イアンは屋上にアンテナに土台を付け足して高くする提案をしますが、会社を売ろうとしていたイアンに「裏切り者」と罵り口論になり、雨で滑ってブランドと猫はビルから転落してしまいました。
そして、次に目が覚めた時にブランドは娘にプレゼントするはずだった猫・もこもこぱんつになっていました。
Trying to get through Monday like… #NineLives https://t.co/zZAmeEClPf pic.twitter.com/K8YH6IA3rD
— Nine Lives Movie (@ninelives) 2016年10月24日
人間のブランドの方は重傷で、手術は成功したものの頭部の損傷で反応が返せない寝たきり状態になっていました。
ブランドの意識は猫に入っているので体の方に意識がないのも当然ですね…
家に戻ったブランド(見た目は猫)は「俺だと知らせないと」と家族に向けてメッセージを送ろうとします。
しかしペンも握れず、ペンのキャップすら取れない。頑張ってキャップが取れても文字なんて書けない。猫の手なのでタブレットも操作できない。
ブランドはマネークリップと免許証を持ってララとレベッカの眠る寝室に行って見ますが「遊びたいのよ」と言われてしまいます…
やけくそになったブランドは自分のスコッチを飲んで酔いつぶれました。
酔っ払ったブランドの行動がとても面白かったです(笑)
翌朝のレベッカが猫を抱えあげる時に「二日酔いだ!」と言葉で拒否する猫がとても可愛かったです!

会社がイアンに乗っ取られる
元嫁とその娘も家に遊びにくるのですがもう本当に!娘が!いやでした!!
全てが上からものを言う話し方。
ブランドが意識不明になっている状況なのに「お父さんが死にそうだからわかるけど」なんて言うので「この娘ムカつく!成敗してやりたい!!」と悶えながら見ていました…

(可愛いレベッカともこもこぱんつの画像で少し気持ちを落ち着ける)
息子のデヴィッドがチタンで上に層を重ねて一番高いタワーにできる、と会社で提案しますが「道楽にはもう付き合えない」と役員も受け入れてくれません。
イアンも「建物の価値が下がる」と言って取り合ってはくれませんでした。
猫として家族を守る
家にきたパーキンスは猫の姿なのに一向に猫らしくしないブランドと話し合いをします。
それでも「キャットフードは食べない」と意地を張るブランドに、パーキンスが「去勢させる」と言う脅しを使います。

ここでパーキンスの腕で暴れる猫、めちゃくちゃ可愛いです。本当に可愛い。
「俺はマンハッタンで6番目にリッチな男なんだぞ」とか言ってるのもまた可愛いです。
脅しによって「猫らしくする」と誓ったブランドは宣言通り猫になります。
キャッチフードを食べ、猫用トイレをちゃんと使い、猫のおもちゃで娘と遊びます。
「ブランドが意識不明の危篤状態」という家族の硬くなっていた心を猫のブランドが癒して行く流れはとてもよかったです。

レベッカと猫のブランドが部屋にいると、泣いているところを元嫁の娘(この子の名前は何だろう…)がまた現れます。
「慰めてあげなさいってママが言うんだ。だから相手しにきた」
あーーーーーーーーー!!!!!
だめだ!!無理だこのキャラ!!根性叩きなおしてやりたい!!
とイライラして見ていました。
しかも何と。泣いていたレベッカの写真を勝手に撮影し、クラスのメンバー(大人数)にその写真を送りつけようとしていました。
それをレベッカに知らせるために猫のブランドはスマホを前足で蹴ってレベッカの元に。スマホを拾って事実を知ったレベッカはムカつく女のスマホをトイレに!
Mr. Fuzzypants is ready to play. #NineLives https://t.co/zZAmeEClPf pic.twitter.com/ApGEjFPyxQ
— Nine Lives Movie (@ninelives) 2016年11月9日
やったーーーーー!ゴーーーーール!
とばかりにスッキリしました(笑)よくやった猫ちゃん!
ブランドが今までしてこなかった事
猫になったブランドがやったのは、レベッカの宿題を手伝ったりララを慰めたり。それは夫であり父親であるブランドが今までやってこなかった事でした。
徐々にブランドがただの傲慢な社長から家族思いの社長になっていくのはとてもよかったです。

ブランドの家を訪ねたイアンは、ララに「延命措置をやめたら?」と迫ります。(そこまでするか…!?)
ララは断り続けますがそこに猫登場!イアンのスーツをズタズタにして追い返しました。猫ちゃんナイス!
会社に戻ったイアンは、何やらデヴィッドが会社の売却反対に動き出そうとするのを察してデヴィッドを首にしてしまいます。
せっかく反撃できる材料があるのにイアンの護衛によって外に追い出されてしまいます。
パパの正体
レベッカはある日、パーキンス・ペットショップを訪れます。
「パパが猫になって私を見守ってる気がする」とレベッカが話し出すと、パーキンスは1枚のレコードをセットすると猫のブランドは「Three Cool Cats」を一緒に踊ります。このダンスでレベッカは猫がパパであると確信しました。

自分の父親が猫だと確信したレベッカは急いで病院に行きますが、そこではブランドは2度と意識が戻らないかも、と医者にララが言われていました。
「ママ、パパは生きてるの!ミスターもこもこぱんつは普通じゃないでしょ?パパだからよ」
そう訴えますが、もちろんララは信じてくれません。「外で話しましょう」と病室から連れ出され、ブランドの体と猫のブランド、デヴィッドだけに。
会社ではもうすぐタワー開設のインタビューを受けます。そこでイアンはきっと売却についての話しもするのでしょう。
止められないと思いつめたデヴィッドは「何もかも失った。もう生きていけない」と言い、病室にあるブランドのスーツの中から社員証を持って「初めてダイビングをやるよ。最初で最後だ。タワーから飛び降りる」と言い放ち、出て行ってしまいます。
慌てて猫の姿で追いかけますがララと医者が「ブランドの延命治療をやめる」と話しているのを聞いて止まってしまいます。
延命治療をやめてしまってはブランドはもう人間に戻れなくなってしまいます。
猫を見つけたレベッカが「私とパパがよく踊ってたの覚えてる?じゃあ見てて。やってみせる」とダンスをもう一度しようとしますが、ブランドはタワーから飛び降りると言って出て言ってしまったデヴィッドが心配です。
「パパきて。ママにダンスを見せるの」
娘がブランドを呼びます。
娘が必死になって「猫はパパだ」と証明するのを、ブランドもできれば手伝ってやりたい。けれど、飛び降りようとするデヴィッドも、もちろん放って置けません。
「パパ、パパ!」と泣きながら必死に叫ぶレベッカを置いて、猫のブランドはデヴィッドを追いかけました。必死な娘の様子にとても胸が締め付けられました。
タワーの屋上から
タワーの屋上になんとかたどり着いたブランドですが、すぐにデヴィッドは飛び降りてしまいました。急いで追いかけ、括り付けられているロープを加えてブランドも飛びますが、もちろんロープなんて意味はありません。
2人(1人と1匹)高い高いタワーから落ちていきます。
落ちていく中、デヴィッドが父親であるブランドが彼に贈ったパラシュートを身につけていることに気がつきました。
デヴィッドもレベッカのペットである猫がいることに気がつきます。
しかし、地面はもう近い。
ブランドは手振りだけで合図し、デヴィッドはパラシュートの紐を引いて助かりました。そんな息子を見つめながらブランドはそのまま落下しーー
病室のベッドから思わず体を起こして、ブランドは人間の体に戻っていました。
無事に地上へ降り立ったデヴィッドは見事インタビュー会場に華麗に登場。多数決をとった結果をテレビの前で公開し、イアンを首にすることができました。
そんなデヴィッドに電話が。
父親が目を覚ました連絡でした。
イアンの最後
イアンはなんとかこの事態の手を打とうと必死に電話で相手に話しをしていましたがーーパーキンスによって猫になりました。
猫の姿になって「猫は嫌いだ!」と叫ぶイアンがとても滑稽でした。

ブランドはレベッカと二人で再びパーキンス・ペットショップに訪れます。猫のブランドがいなくなってしまったので再び猫を求めにきたのですが、往生際悪く「犬は扱っていないか?」と聞くブランドに笑ってしまいました。
「昨日古い友達が帰ってきてくれたんだ。命を8つ使ってしまった。最後の命を生きたいそうだ。君たちと」
そういってパーキンスが連れてきたのはミスター・もこもこぱんつ。ブランドの魂が入っていた猫でした。
感想とまとめ
私、猫ではなく犬を飼っていますが、そんな犬派の私でも楽しめました!猫ちゃんの姿に癒されて、楽しく最後まで見ることができました。
この映画におすすめなのはお子さんがいる家庭ですね。とてもファミリー向けの映画です。
どうやら海外では酷評を受けたらしいですけど、私はとってもよかったですよ。
とにかく猫が可愛いので、難しいこと考えたくない時とか。気軽に映画を見たい人にもおすすめです。
ちなみに奥さんのララ役のジェニファー・ガーナーさん。彼女が主役で出ていた海外ドラマ「エイリアス」に昔ハマっていたのでとても懐かしかったです(笑)
猫好きさん、動物好きさん必見の映画です!
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